こんにちは、Ottoです。
もう長いこと日本に帰っていない我々夫婦。アメリカにいる間に、日本の家族の人数も増えたり減ったり・・・未だ会ったことのない甥も出来ました。
パンデミックも以前に比べ落ち着きを見せ、ようやく日本への渡航も通常状態に戻りつつある昨今。
ようやく我々も一時帰国しようと航空券をチェックしたら燃料費が見たことない高騰っぷり。
そこでどうにかお得に済ませようと四苦八苦したので、その時の奮闘記をお伝えします。
今回いろいろと試したことで、値段を下げる方法は色々あることがわかりました。
ANA直行便をNY〜羽田で取りたい
僕たちの航空券を取るための条件はこんな感じ。
- ANAでニューヨーク〜羽田の往復直行便
- ローシーズンの2月
- エコノミークラス
- できるだけ現金を使わずマイルのみ
購入までにいろいろ比較しました。後に詳しく説明しますが、理由はコロナの影響+燃料サーチャージが高騰、そのため航空券が通常よりもかなり高いという状況です。
先に結論:Air CanadaからANA直行便(NY〜羽田)をマイルで購入しました。
今回の購入までの悪戦苦闘した経緯を順を追って説明すると、
- ANAで直接購入を試みるも高くて断念
- 貯めていたアメックスポイントから航空券マイルにトランスファーで思案
- ANAマイルで予約を試みるも燃料費が高すぎて断念
- デルタ航空をチェックするも断念
- ヴァージンアトランティック航空からの裏技を使うも断念
- Air Canadaから購入
最終的にAir Canadaから85,000アメックスポイント+US$78.94(CA$104.60)で購入できました。
少しポイントは高めですが、今回は現金を使いたくない我らにはベストかなという判断でした。
ここからはそこに行き着くまでの経緯を追って説明します。
ANA通常価格の高さに絶望(2022年9月現在)
まずはANA往復航空券の値段をチェック。
普段は往復航空券で$1,000前後くらいのイメージ。日本円だと10万〜15万だったと思います。
しかし、円安・燃料費の影響で驚愕の263,140円!
米ドルで見ても$1,670.28とやっぱり高い・・・
ちなみに前回帰った2018年は往復$1,200くらいでした。$500近い値上がりです。
ANA直行便が高い理由
理由はこの通り燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)。
$868です。日本円では126,220円でした。チケット本来の値段より高い。
直接購入は損した感が否めないのでマイルで買うことにします。アメックスのポイントが貯まっているのでそれを使うことにします。
アメックスポイントでお得にゲットするには
アメックスポイントを使う1番の理由はANAにトランスファー出来ます。
そして、アメックスのカードを持っている人はもうご存知と思いますがアメリカのクレジットカードにはカード作成時に条件を満たすともらえるウェルカムボーナスがあります。
Amex Gold Cardを作るだけで9万ポイントもらえる
僕が今回ポイントでどうにかできる1番の要因はたった数ヶ月前に作ったアメックスゴールドのウェルカムボーナス。
ウェルカムボーナスは通常6〜7万ポイントくらいなのですが、今は紹介で9万ポイントも貰えます。
このカードを作るだけで日米を1〜2往復出来ます。
他のアメックスポイントのお得な貯め方はこちらの記事を参考までにどうぞ。
アメックスポイントは17航空会社にトランスファーできる
アメックスは航空会社17社と提携しています。
この中からうまいことチケットを取りたい!ということで探っていきます。
王道のANAマイルにアメックスポイントからトランスファーした場合
まずはANAマイルはどのくらいかかるかチェック。
アメックスポイントからANAマイルは1:1で交換できます。
しかし、問題はポイント移行までに2〜4日掛かります。その間にチケットが無くなる可能性もあるのでこの場合は早めに動く必要があります。
まずはANAのサイトから空席と値段をチェック!
40,000マイル+$967.78と持ち出しが高いという結果。
理由は、ANAでは燃料サーチャージ+手数料はマイルでカバーできません。
ANAグループ航空会社(ANA・エアージャパン)では、「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」および「航空保険特別料金」を設定し、航空燃油価格および航空保険料の高騰や、航空保安強化に関わる費用増の一部をお客様にご負担いただいております。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/charge/fuelsurcharge/
ということで、今回はANAマイルにトランスファーはマイル使ってるのにお得感薄いので他の方法を考えます。
デルタ航空はどう?
そもそもANA便が良かったので今回の条件から外れますが、我々が初めてアメリカに来た時はデルタ航空の直行便を使った事を思い出しました。
しかし、現在デルタ航空のニューヨーク(ラガーディア)から東京(成田・羽田)の直行便は無く、アメリカ国内(デトロイト・アトランタ等)での乗継便になってしまうため時間が掛かります。
ただでさえニューヨーク〜日本は長いフライト、乗り継ぎもうまくいくかという不安もあります。できる限りリスクは省いて時間も節約したいところ。
今回はデルタはパスです。そしてANA同様、値段もマイルも安くはなかったです。
番外編その1:ユナイテッド航空を使う
ユナイテッドはANAと提携しているためコードシェア便でANA便が取れます。逆にANAからユナイテッドもOK。日本行き航空券選択時にどちらの航空会社から飛ぶか確認出来ます。
そしてアメリカ系航空会社は基本的に燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が掛かりません。そのためすべてマイルでカバーできます。
画像は近い条件の便のものなので全く同じ条件ではないですが、参考までに。
ユナイテッドマイルの良い点は有効期限がありません。ちなみにANAマイルは2年。永遠に貯められます。
今回ユナイテッドがなぜ番外編かというと、アメックスポイントはユナイテッドに直接トランスファー出来ないからです。
ユナイテッドマイルをに交換できるクレジットカードはChase発行のカード(SapphireやInk)です。アメックスではできないので今回は見送ります。
もしChaseのURポイントを持っている方はユナイテッドも良いですね。
そして、ユナイテッド便の良い評判をあまり聞かないというのもANA便を選ぶ理由です。荷物や対応のトラブルから突然のキャンセル・変更、そして食事がまずい、トイレが常に汚い・・・などなど様々なネガティブな評判を聞きます。
自分で使ったわけじゃないのでなんともですが、特別なにかない限りはANAで取りたいかなと思います。
さて、ここまでの手段がことごとくイマイチだったので更に他の方法を探します。
Virgin Atlantic航空からの超裏ワザ
航空会社は基本的に同じ航空連合の場合にコードシェア便があるのですが、
ヴァージンアトランティック航空はスターアライアンス(ANAの加盟している航空連合)ではないけどANA便を取ることが出来ます。
詳しくは英語ですがこちらの記事をどうぞ。
そしてこの時、アメックスのプロモーションで30%UPで
1,000 アメックスポイントから1,300マイルに交換(通常時1,000 to 1,000)
めちゃくちゃお得キャンペーン中でした。
ヴァージンアトランティック航空はいつも決まったマイル数でヴァージンアトランティックマイルから日本行きのANA便を取ることが出来ます。ポイント数は以下の通り。
我々の場合はEastern USA(アメリカ東海岸)からなので30%アップ中のアメックスプロモーションと照らし合わせると、
- エコノミー 65,000マイル → 45,500アメックスポイント
- ビジネス 95,000マイル → 66,500アメックスポイント
- ファーストクラス 120,000マイル → 84,000アメックスポイント
なかなかお得です。
しかし、盲点だったのは燃料サーチャージはANAに準ずるようで、
燃油サーチャージはANAと同じように掛かってマイルでカバーできません。
そのため、持ち出しを考えるとエコノミーの場合ANA直接予約のほうがお得。
このやり方は基本的にはビジネス・ファーストクラスをお得に取る方法です。次回の一時帰国時はぜひ使いたいなと思いました。
予約は電話でのみ
このやり方はヴァージンアトランティック航空に直接電話しなければなりません。
北米オフィスの番号(800−862−8621)
英語のみの対応でブリティッシュアクセント(イギリスの会社のため)なので少し注意が必要ですが、ものすごく丁寧です。いろいろ相談に乗ってくれました。
経験上アメリカではなかなかあんな丁寧に対応してくれるところは少ないです。
アメックスポイントの移行に数日かかりますが、座席を48時間ホールドしてくれます。先方もアメックスポイントから移行して予約する対応にも慣れているので、その旨を伝えると丁寧に説明してくれました。
- ヴァージンアトランティックのアカウントを作る。(アクティベートに最大7日掛かります。)
- ANAのサイトで特典航空券の空きがあるかチェック。
- ヴァージンアトランティックに電話。
- 航空券の仮押さえ。予約番号を発行。
- アメックスからヴァージンアトランティックに必要マイルを移行。
- 移行完了後、再度電話。予約番号を伝えて予約。
1番の注意点は、アカウントを早めに作ることです。クレジットカードのポイント移行が可能になるまで最大7日掛かります。
始めはヴァージンアトランティック一択で予約、なんならビジネスで取る気満々でした。
しかし、アカウントを持っていなかったのでアクティベートまで7日待ち、挙げ句に燃油サーチャージが別途必要だと失念していたので結局予約しなかったんですが、とにかく時間を浪費しました 。
このアメックスの30%UPプロモーションは年に数回あるようなので、次回は是非この方法でファーストクラスを取ってやろうと思ってます。
結論:Air Canadaから購入
振り出しに戻り、アメックスの提携パートナーで燃油サーチャージがかからない会社を探すことにしました。
そこで見つけたのがAir Canadaです。
この時AEROPLAN(カナダエアーのマイル)もアメックスで期間限定プロモーション中、
15%UPで1,000アメックスポイントから1,150マイルに交換出来ました。
(通常時1,000 to 1,000)
AEROPLANでANA日本往復は100,000+CA$108.70
*この画像は僕が実際に予約した画面ではないので手数料が若干異なります。僕の時はUS$78.94(CA$104.60)
基本的にUSDのほうがCADよりも高い傾向。そのため手数料は大体US$100以下です。
最終支払額は85,000アメックスポイント+US$78.94(CA$104.60)
先に述べたようにアメックスで15%アップのプロモーション中だったので結果なかなかお得に予約できました。
*注意点
ここでもヴァージンアトランティックと同様、早めにAir Canadaのアカウントを作っておきましょう。
通常はアメックスのサイトからサクッとポイント移行できるはずですが、Air Canadaアカウントを作ったばかりだとアメックスアカウントとの連携まで時間がかかるので、アメックスのカスタマーサービスに電話でトランスファーしてもらえました。こちらも丁寧に対応してくれます。
番外編その2:他の近隣諸国を経由する
ここでまた番外編。
今回問題だったのは燃油サーチャージでしたが、中にはかからない国もあります。
日本の場合、シンガポールやタイなどを経由にするとそれらの国はかからないため結果航空券が直行便より安くなります。
例・ニューヨーク〜東京〜シンガポール〜東京〜ニューヨークの場合
日本円の場合
米ドルの場合
どうですか?
1番初めに出したANAで直行便を購入した場合と比較すると
- 日本円の場合
- 直行便¥263,140→シンガポール経由便¥170,170
- 米ドルの場合
- 直行便$1,670.28→シンガポール経由便$1,149.98
めちゃくちゃお得です。
難点は時間が必要な事と飛行機に乗る時間が長いので疲れそうということでしょうか。
もちろんあいだの東京での滞在・シンガポールの滞在の日数はご自身で選べます。
時間にゆとりがある人は是非、シンガポールなどで優雅な旅行を楽しみつつ日米往復してみてください。
燃油サーチャージに関しては別記事にまとめたのでこちらも参考にどうぞ。
まとめ
ということで、今回の件で同じ航空券を取るにも色々工夫次第で結構変わるということがわかり、非常に良い経験になりました。
その時の状況次第でどの購入方法がお得なのかは変わってきますのでぜひ比較検討されることをおすすめします。
この経験が少しでも誰かの旅行の助けになれば嬉しいです。
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